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とつげき!となりの参加校!vol.1 大阪府立堺東高等学校

2014.12.08
とつげき!となりの参加校!vol.1 大阪府立堺東高等学校

こんにちは!リバネス大阪百目木(どめき)です!

キャッスルに参加する学校へ行き、研究内容や、キャッスルに向けての意気込みをお伺いする

「とつげき!となりの参加校!」を(なかば勝手に)立ち上げました!

他の学校でも活かせる、発表のポイントもまとめていきますので、どうぞ、ご参考に!

 

記念すべき第一回は、大阪府立堺東高等学校です。

 

口頭発表・ポスター発表を行います。

発表内容はコチラ!


 

11:40 雨水組成と広域的気流の関係についての研究 ( 大阪府立堺東高等学校 地学部 )

大阪府立堺東高校地学部では、雨水の調査を8年間継続しています。研究内容は、酸性度、導電率の調査以外に、分光光度計を使用して雨水中に含まれるイオンの濃度(硫酸、硝酸、塩化物、カルシウム、アンモニウム)を測定しています。今回は、学校周辺の風向、気流の流跡線解析などを利用し、これらのイオンがどのような経路で運搬されたか考察します。


 

私は、植物の研究が専門で、気象は専門外ですが、「酸性雨」というキーワードは印象深いですね!

どんな研究なのか、楽しみです。

流跡線ってなんなのでしょうか。

 

酸性雨については、キャッスルではこれまでに、立命館慶祥中学校でも発表されています。

今回は、「8年間の継続研究」ということで、どのようなデータが飛び出すのでしょうか。

 

学校へ向かうと、テスト期間中にもかかわらずたくさんの部員のみなさんが集まっていました。

その後、ポスター発表を聞き、口頭発表のリハーサルをしました。

 

 

 

詳しい研究内容については、まだここでは明かせませんが、、

酸性雨の原因物質がどこから来るのか、気流のデータと組成の分析データから考察をしています。

 

 

やはり8年間の研究結果は、大きいです。

しかし、大きすぎがゆえに、図表の数が多く、データの関連性がすこし全体の理解が難しいような印象を受けました。

 

今回の学会の特徴は、「異分野学会」です。

生物、地学、物理、化学、情報、工学、、、いろいろな分野の生徒があつまります。

 

つまり、専門外の人達にもわかりやすく研究内容を伝えるという観点が必要です。

 

そう考えた時に、重要なのが、わかりやすい全体の研究ストーリーです。

背景:これまでに●●が分かっているけど◯◯が分かっていなかったので、そこに着目した。

仮説:◯◯は△△したらわかるのではないか。

研究計画:△△をするために☓☓という手法をとった。

結果:☓☓したら、□□という結果が出た。

考察:□□という結果から■■が考えられる。■■から、◯◯はこのように考えられた。

 

というように、背景から考察までがつながった筋道を描いてみるようにしましょう。

 

例えば、多くのデータを紹介したい気持ちは分かりますが、

10分程度の発表時間では伝わることは限られています。

 

思い切って、発表データを減らしてみることをアドバイスしました。

 

もちろん質問対応のためにも、まとめたデータなどは印刷して持ってきて、

見せられるようにしたほうがいいと思います!

 

以上です! 百目木


ポイントまとめ

①仮説〜考察までのストーリーを明確に。

②伝えたい事を明確にした上で、省略できるデータは思い切って減らす。