プラスチックやその他資源の循環を促進する技術開発や仕組みづくりの研究
ここ数十年ほどで急速に世界へと広まった大量消費・大量廃棄の社会構造が、近年になって「課題」として認識されるようになりました。中でも注目を浴びているのはプラスチックです。レジ袋や包装材などの使い捨てプラスチック製品はリサイクルされることも少なく、化石燃料を原材料として作られては焼却されて大気中のCO2になったり、環境中にゴミとして流出するという一方向の運命を辿っています。
例えば容器だと内容物の品質保証のために必要な場合も多く、社会全体でどれだけ減らせるかは消費者よりもメーカーの努力に依存する部分が大きいでしょう。そこで今回、プラスチックのReuse(再使用)、Recycle(リサイクル)、Recovery(回収)の3つのRを促進するための技術開発や行動変容のしくみづくりのテーマを募集いたします。
また合わせて、余った食品が廃棄されたり(フードロス)、レアメタルなどを含む電子機器が一般の燃えないゴミとして処理されたりといった他の資源に係る課題に対して、循環に寄与する提案も募集いたします。
提案するテーマについては、ぜひ学校や家庭、地域など身近な社会の中での実証を進めていただきたいと考えています。そこでの実効性が確認できたら、その後に広く展開する部分で、さらなる支援を行っていく予定です。
緊急事態宣言下における学校・研究チームの状況を鑑み、募集締め切りを3月18日(木)まで延長いたしました