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とつげき!となりの参加校!vol.5 大阪府立和泉高等学校
2014.12.16こんにちは!
リバネスの百目木(どめき)です。
今日は、大阪府立和泉高等学校に行ってきました!
和泉高校は岸和田駅が最寄りです。
岸和田といえば、だんじりですね!
私東北生まれ、東北北海道育ちだったので、初めて関西人と直接話したのは、大学の時でした。。。
コッテコテの関西弁に「ある種の感動」を覚えましたが、その子は、この街の出身だったような。。。
などと考えている間に学校に到着です。
ヨーグルト発酵に関する考察 ( 大阪府立和泉高等学校 科学部 )
乳酸菌発酵によるヨーグルト化に関するいくつかの実験をおこない、以下のようなヨーグルトの新しい可能性を広げる知見を得たのでこれらを報告する。乳酸菌による発酵で,牛乳以外にも豆乳,スキムミルクを用いてもヨーグルトができることがわかった。ヨーグルト化を行う乳酸菌の種類は幅広く,整腸剤やぬか床から得た乳酸菌でも可能なことがわかった。乳酸菌発酵の進行を評価するため,ゲルの堅さを測定する簡便法を考案した。ヨーグルトの堅さに牛乳の脂肪分,豆乳の繊維質成分が関与することを示唆する結果を得た。乳酸菌が腐敗を押さえる役割をすることを示唆する結果を得た。
実は私もヨーグルト培養しているのです。
確かに、牛乳に種類によって固まり方が違うような。。。
というわけで、口頭発表のリハーサルを行いました。
発表を聞いて、
この学校は様々なユニークな発表を行っていて、今回の研究も4月から始めたものなのだそうです。
様々な条件を検討し、ヨーグルトのゲル化を数値化して比べようとしているところが非常に面白かったです。
また、継続的に研究を進め、科学的にあきらかにするために、
装置(写真左、中)も自分達でつくりだしている当たりが素晴らしいと思います。
写真右のパンダは、科学部パンダちゃんとのこと。
発表を聞いての感想ですが、
ヨーグルトという身近なものに着目し、熱意をもって研究に取り組む姿勢が見え、非常によかったです。
ちょっともったいないなと感じたのは、
①研究方法を確立するための条件検討実験
実験に使う牛乳の量や、発酵時間などの検討
②研究
研究テーマである、乳酸菌の種類による発酵の違いなどの結果
がまざって並列に話されてしまっていた点です。
話を聞くと初めはおもしろそうだな、と興味にしたがっていろいろ研究を行ったそうです。
研究あるあるなのですが、とにかくいろいろ調べてみる研究パターンを行ってしまうと、
その結果を順番どおりに話してしまいがちです。
なんとなく発散した発表になってしまいがちなので、ちゃんと結果を整理して、ストーリーをつくりましょう。
また、結果についても表で全て表してしまっていたので、グラフを作ることをお勧めしました。
たとえばこれは表ですが、
サンプルA〜Dにある処理をしてその後の様子を観察したものです。
これだけみても、どのサンプルがどのような傾向で増減するか直感的に判断することは難しいです。
しかしこれをグラフにすると、、
一見数字の大きいBが実は、増加にも減少にも関係していないことが分かります。
また、一番増加の傾向が大きいのはAということも直感的にわかります。
表とグラフは使い分けてみてくださいね!
当日は、200人くらい人数がくるようですが緊張せずに元気いっぱい頑張ってください!
以上です! (百目木)
ポイントまとめ
⑨結果として一番言いたいことを表すようにグラフまたは表を選んで作成する。
⑩当日は元気いっぱい頑張ろう!