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【実施報告】 サイエンスキャッスル2023関西大会ブース展示実施報告(12/17実施) 「木を “とかす”」技術でこんな課題が ”解(と)” かせちゃう!? 〜株式会社ダイセル〜
2024.01.032023年12月17日(日)大阪明星学園 明星中学校・明星高等学校にて開催したサイエンスキャッスル関西大会において、株式会社ダイセルによるブース展示を実施しました。
日本の国土の約7割を占めている森。樹齢50年を越えてCO₂を吸収しにくくなった樹木が多数放置されています。ダイセルでは、この溶かすことが難しい木材を、常温で、従来より少ない環境負荷で液化したり、ある成分を溶解してセルロースだけ取り出す、といった画期的な新技術を駆使することで、森の木を石油化学原料の代替・補完として積極的に利用しながら、CO₂を吸収しやすく、土壌の保水能力が高い健康な森を再生し、産業資源を循環させて地域経済を活性化させていきます。そして、この循環がさまざまな社会課題を解決することにつながると考え、バイオマスバリューチェーン構想 として、循環型の産業構造の実現を目指しています。
当日のブースでは、「木を ”とかす”」技術でこんな課題が ”解(と)” かせちゃう!? と題し、ダイセルの強みの技術である「木をとかす」技術で、さまざま社会課題の解決を推進する、バイオマスバリューチェーン構想の取り組みを紹介しました。また、「木をとかす」技術の紹介では、薬品を使ってお風呂程度の温度で溶かすことができ、さらには選択的に成分を溶かすこともできることをはじめ、磁機能を付与したフィルムの試作品や微細な繊維やシート状のものまで、さまざまな木質由来の素材を作ることができることを伝えるとともに、実際に、実物を見ながら「木をとかす」技術で、木の可能性を引き出すことができることを実感してもらいました。
「未来」という文字のなかに「木」という字が隠れているように、未来を「木」が担っています。まさに、このことを「未来木(みらいツリー)」と題して、当日は「木をとかす」ことでどのようなことが可能になるか、どのような未来を創ることができるかを、ブースを訪れた生徒たちに考えてもらい、自由にアイディアを付箋にかいて枝に貼り、共に「未来木」を創り上げていきました。
水に強い紙、繰り返し使えるラップ、といった利便性をもたせたものから、使うたびに香りが出てリラックスすることができるシャープペンといった、付加価値をつける視点のアイディアなど、画期的なアイディアが多数集まると同時に、日頃感じている課題や自らの研究と重ね合わせることで興味津々に考えを述べたり、質問をしたりしている様子が見受けられました。
<実施概要>
・日付:2023年12月17日(日)
・場所:サイエンスキャッスル関西大会 ポスター・ブース会場
・住所:大阪明星学園 明星中学校・明星高等学校
(〒543-0016 大阪府大阪市天王寺区餌差町5−44)
・実施時間:14:00〜16:50
・実施内容:株式会社ダイセル バイオマスイノベーションセンターで研究している「木をとかす」技術についてご紹介し、研究開発で目指したい未来についてアイデアを募るブース展示を行います。
〜ブース紹介概要文〜
木を ”とかす” と聞くと、みなさんはどのようなことを想像するでしょうか?溶かす?融かす?解かす? 木を”とかす” とは一体どういうことでしょう。その正体は、ブースで明らかになります。ダイセルでは、この「木を ”とかす” 」技術でみなさんの生活を豊かにするものをつくりだし、人と地球を幸せにする社会を目指しています。木を”とかす” ことでできること、実はまだまだその可能性は広がっています。一緒に木を ”とかす” で、未来を創っていきましょう!ぜひ、みなさんのアイディアをお待ちしています。
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株式会社リバネス 教育開発事業部 ed@Lnest.jp(花里)