九州大会では、「地域を深く知り新たな価値を見つけよう」をテーマに掲げています。人類は生態系の崩壊や天然資源の枯渇、異常気象の発生など、世界規模の課題を抱えています。また、日本という地域に目を向けると、地域の衰退や少子高齢化といった課題があります。世界は地域の集まりです。身近な地域の課題を知り、解決することが世界規模の課題の解決には必要であると同時に、地域特有の天然資源や技術から価値を再発見することが、課題解決の重要な鍵になると考えます。九州大会では、研究という切り口で地域を深く知り、そして世界の課題を解決する研究が生まれる、その第一歩となる場を創ります。
大会名 | サイエンスキャッスル2019 九州大会 |
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日程 | 2019年12月8日(日) 9:30-17:30 |
場所 | 熊本県立第二高等学校(熊本県熊本市) |
<中高生研究者>
発表件数:71件
<先輩研究者(大学・企業等)>
参加者:16名
所属:京都大学・九州大学・熊本大学・秀明大学・第一薬科大学・同志社大学・長崎大学・早稲田大学 他
※その他(生物分子科学/ 農学/ 農芸化学/人間医工学/ 健康・スポーツ科学/科学社会学・科学技術史/ 数学/ 内科系臨床医学)
応募概要
発表募集内容 | ・課題研究の研究成果発表(分野は問いません) ・部活動などの科学探究活動の活動発表など |
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発表対象者 | 中学・高校・高専に在籍する生徒等 |
申込方法 | 以下の演題登録フォームよりお申込みください。研究の相談や演題申込みに当たっての問い合わせについては、随時受け付けております。お気軽にご連絡ください。 |
申込期限 | お申込み受付は締め切りました。 |
応募からの流れ
指定のエントリーフォームから演題登録をしていただきます。登録後でも、〆切日までは自由に編集ができます。演題登録前、演題登録後に申請内容の書き方や、研究の進め方についての相談もできますので、早めに申請の準備をして、ぜひお気軽にお問い合わせください。
各大会の審査員やリバネススタッフが申請書をもとに厳正な審査を行います。
申請したチームの代表者に審査対象(口頭発表、もしくはポスター発表)、審査対象外ポスター発表、への採択可否をお知らせします。
口頭発表チームが研究への熱や、内容をしっかりと審査員に伝えられるように、リバネススタッフがプレゼンテーションや研究へのアドバイスを行います。
昨年度の様子
時間 | 場所 | タイトル |
9:30-10:00 | 体育館 | 開会式 |
10:00-11:30 | 体育館 | ポスター発表・ブース展示 |
11:30-12:30 | 体育館 | 昼休憩 |
12:30-15:30 | 体育館 | 口頭発表 |
15:45-16:30 | 体育館 | 特別講演 |
16:30-17:30 | 体育館 | 表彰式・閉会式 |
特別イベント
<土壌中の重金属を調べよう!>
私たちが生活する土壌は、排水や廃棄物に含まれる化合 物、あるいは肥料散布に伴う重金属の溶出などにより汚染さ れていることがあります。「OCTES(オクテス)」は、その場で 簡単迅速に土壌中の重金属を測定できる日本初のキットで す。OCTESの技術紹介や体験を通じて、新たな研究テーマ を考えませんか?
協力:有限会社 坂本石灰工業所
特別イベント
<独自の技術で世界を変える、 紹介ベンチャー企業研究者と語ろう!>
研究者が研究成果を社会の役に立てる方法として、自 ら研究成果を商品やサービスにして仕事を生み出し、社 会 に 広 め る と いう方法があります。ベンチャー企業を立ち上げ、九州から世界を変えようとする先輩研究者たちから想いや技術を聴き、自分の研究や将来について語り合い ましょう!
協力:九州発のベンチャー企業
特別イベント
<マリンチャレンジプログラムポスターブース>
海洋、水産資源、水環境などに関係する研究を支援するマリンチャレンジプログラム。2019年度採択校のポスター展示と、第三期の募集について紹介します。
参加予定団体:公益財団法人日本財団
<サイエンスキャッスルTHK賞研究ポスターブース>
サイエンスキャッスルTHK賞を受賞した研究発表をポスター展示でご紹介します。
参加予定団体:THK株式会社
口頭発表演題
※記載順は発表順ではございません。
受付番号 | タイトル | 代表研究者 | 所属機関 |
C000011 | グループホームにおける音楽療法の現状と今後の展開 | 戎井 佑見 | 愛光高等学校 |
C000039 | 熊本市江津湖におけるコサギの採食戦略と就離塒行動 | 内田 周作 | 真和高等学校 |
C000054 | 四国4県の港のアリー外来アリのモニタリング | 末滿 太地 | 池田学園池田高等学校 |
C000088 | 広島湾で観測されるウミウシの分析 | 吉田 早希 | 山陽女学園高等部 |
C000110 | ヤマトシジミの食草の違いによる産卵と成長の比較 | 古川 雄大 | 熊本県立熊本北高等学校 |
C000170 | 外来植物「カミヤツデ」の潜在的危険性 | 荻ノ沢 日菜子 | 明治学園中学高等学校 |
C000215 | アレチハナガサに葉が少ない理由 | 金重 里菜 | 熊本県立済々黌高等学校 |
C000217 | 魚類の視覚と学習能力について | 甲斐 拓海 | 熊本県立第二高等学校 |
C000311 | ハクセンシオマネキのシグナル ~画像解析と信号処理~ | 戸髙 花暖 | 宮崎県立宮崎北高等学校 |
C000343 | オタマボヤで海中のバイオマス量を増加させる | 伊勢上 さくら | 須磨学園高校学校 |
C000404 | 出水市のリュウキュウアブラゼミはどこから来たのか? | 馬場 咲穂 | 鹿児島県立 国分高等学校 |
C000447 | クスノキのSOS植物のケミカルコミュニケーション | 中村 珠理 | 熊本県立宇土高等学校 |
ポスター発表演題(審査対象)
※記載順は発表順ではございません。
受付番号 | タイトル | 代表研究者 | 所属機関 |
C000012 | 果実や野菜から起こす自然発酵種の研究 | 横谷 友哉 | 熊本県人吉市立第二中学校 |
C000013 | 炭によるにおいの吸着 | 澤本 涼 | 熊本県立第二高校 |
C000047 | 絶滅危惧種ミツガシワの知られざる生態に迫れ! | 諌山 実央 | 大分県立日田高等学校 |
C000052 | イヌマキの気孔で大気中の環境を測る | 靏田 みゆ | 真和中学校 |
C000053 | ペーパークロマトグラフィーによる中和滴定 | 髙志 翔太 | 真和高等学校 |
C000065 | allelopathy~植物の生存戦略~ | 大野 智暉 | 熊本学園大学付属高等学校 |
C000097 | VR空間内における血管内のシュミレーション | 棟近 春樹 | 山口県立徳山高等学校 |
C000098 | 自動車の形状の空気力学的改善 | 中本 匠海 | 熊本県立第二高等学校 |
C000104 | 小惑星の形状測定のための星食観測 | 濱川 咲笑 | 宮崎県立宮崎北高等学校 |
C000131 | 熊本県におけるアライグマの被害と対応策 | 梅林 文哉 | 熊本県立宇土高等学校 |
C000139 | 熊本産コーヒー・果物・野菜をみんなで楽しむ! | 陣 あかり | 熊本学園大学付属高等学校 |
C000141 | ノイズキャンセリングと波の干渉条件による音環境調査 | 津田 信吾 | 熊本学園大学付属高等学校 |
C000156 | 植物の光合成と温度変化 | 福留 綺良 | 熊本学園大学付属高等学校 |
C000161 | 甑島列島の港のアリー外来アリのモニタリング | 山﨑 真凜 | 池田学園池田高等学校 |
C000163 | ゴキブリは1匹いると30匹いるのか | 柳 亮太朗 | 熊本学園大学付属高等学校 |
C000168 | ジャンボタニシの畜産飼料としての利用可能性 | 中尾 彩雲 | 明治学園中学高等学校 |
C000171 | 部活チェンジ~バドミントンからテニス編~ | 井上 佳音 | 筑陽学園 |
C000176 | ナルトビエイの食性と貝捕食 | 河野 元気 | 熊本県立宇土高等学校 |
C000177 | 音と植物の関係 | 西田 将裕 | 熊本県立第二高等学校 |
C000186 | ゲル電池の開発 | 中村 太飛 | 熊本県立熊本高等学校 |
C000219 | 熊本における淡水産ヌマエビの生息状況 | 坂本 実優 | 熊本県立東稜高等学校 |
C000223 | ツマグロヒョウモンはいつ体温変化しているか | 坂本 実優 | 熊本県立東稜高等学校 |
C000234 | イモリの認知能力に関する研究~主に視覚について~ | 松山 謙尚 | 熊本県立第二高等学校 |
C000248 | タイヤの幅と水しぶきの飛距離の関係 | 野田 那桜 | 佐賀県立致遠館高等学校 |
C000257 | 爬虫類の微少な体温変動 | 高見 優花 | 熊本県立済々黌高等学校 |
C000271 | 芋の可能性について | 貝原 健太 | 熊本県立第二高等学校 |
C000274 | これでいいのか?高良山~植樹に対する問題提起~ | 齋藤 智瑛 | 久留米信愛高等学校 |
C000278 | 炎色反応から学ぶ花火の発色について | 下村 夏生 | 熊本県立第二高等学校 |
C000298 | Let's 防音 ~快適な部屋を目指して~ | 日高 美空 | 熊本県立第二高等学校 |
C000304 | アロエの抗菌効果に関する研究 | 厚地 ひなの | 熊本県立第二高等学校 |
C000329 | 納豆とメカブで天草を救う! | 森本 あかり | 熊本県立天草高等学校 |
C000350 | 地域のリビング~こころとおなかを満たす、地域食堂~ | 山口 真依 | 熊本学園大学付属高等学校 |
C000351 | 綱引きで大切なのは体重か重心か | 川﨑 珠華 | 熊本学園大学付属高等学校 |
C000359 | 電気刺激に対する水生動物の反応。 | 立石 将一 | 高川学園中学校 |
C000362 | 特産物から新たな酢を! | 有村 七海 | 鹿児島県立国分高等学校 |
C000368 | オーロラを人工的につくる方法 | 中島 小陽 | 人吉市立第一中学校 |
C000373 | セミの抜け殻は語る ~校内のセミの発生消長~ | 白崎 隆太 | 鹿児島県立国分高等学校 |
C000383 | 吸音効率の良い壁を作ろう | 味志 晃希 | 佐賀県立致遠館高校2 |
C000385 | ミナミメダカを排除するカダヤシの生態に迫る | 合屋 祐孝 | 海星中学高等学校 |
C000391 | 国分平野はほぼ占領?~シジミ類における外来種の勢力 | 松元 悠翔 | 鹿児島県立国分高等学校 |
C000414 | 長崎南部の砂浜に生息する海浜昆虫の多様性とその要因 | 合屋 祐孝 | 海星中学高等学校 |
C000429 | 中学生大科学実験〜「光」とは何か〜 | 三隅 怜 | 熊本学園大学付属中学校 |
C000432 | 阿蘇黄土(リモナイト)を用いた水質浄化剤の開発 | 野尻 大洋 | 熊本県立高森高等学校 |
C000435 | にこベル | 才川 舞子 | 福岡雙葉高等学校 |
C000436 | 集中豪雨とメカニズム | 岩尾 航希 | 熊本高等専門学校 |
C000439 | プラスチックカップのおうち | 瀧本 華蓮 | 私立福岡雙葉高等学校 |
C000443 | Mine佐世保~愛の町佐世保にIJUを~ | 今里 歩夢 | 長崎県立佐世保西高等学校 |
C000444 | VR内の自由歩行を実現する歩行リハビリ装置の開発 | 祢津 由曜 | 千葉県立東葛飾高等学校 |
ポスター発表演題
※記載順は発表順ではございません。
受付番号 | タイトル | 代表研究者 | 所属機関 |
C000014 | 点字ブロックの構造の改良 | 佐藤 颯 | 熊本県立第二高校 |
C000058 | バナナが成熟する理由 | 久布白 隆嗣 | 佐賀県立致遠館高等学校 |
C000140 | 地球温暖化の影響が場所によって違う原因 | 岩尾 航希 | 熊本高等専門学校 |
C000142 | 南海トラフにおける過去の地震から見た地震予測 | 岩尾 航希 | 熊本高等専門学校 |
C000229 | 海溝型地震だけじゃない!都市直下型地震の危険性 | 栗原 隆太郎 | 熊本学園大学付属高等学校 |
C000241 | 緑化を活かして町を活性化 | 熊谷 優杜 | 熊本学園大学付属高等学校 |
C000275 | 宝くじの確率とその期待値の振る舞いについて | 小田 天平 | 熊本県立第二高等学校 |
C000305 | 海洋マイクロプラスチックの実態について | 山下 智也 | 熊本県立天草高等学校 |
C000315 | 天草のイルカの生態と環境の相関性 | 清水 丈瑠 | 熊本県立天草高等学校 |
C000322 | 天草生まれの石鹸 | 蓮本 あやめ | 熊本県立天草高等学校 |
C000431 | ペットボトルを食べちゃうぞ! | 阿武 薫葉子 | 福岡雙葉高等学校 |
井上 浄 審査員長
株式会社リバネス 代表取締役副社長CTO
東京薬科大学大学院薬学研究科博士課程修了、博士(薬学)、薬剤師。リバネス創業メンバー。博士課程を修了後、北里大学理学部助教および講師、京都大学大学院医学研究科助教を経て、2015年より慶應義塾大学先端生命科学研究所特任准教授、2018年より熊本大学薬学部先端薬学教授、慶應義塾大学薬学部客員教授に就任・兼務。研究開発を行いながら、大学・研究機関との共同研究事業の立ち上げや研究所設立の支援等に携わる研究者。
古賀 実
水俣環境アカデミア 所長
福岡教育大学教育学部卒。理学博士(九州大学)2010年から熊本県立大学学長に就任。現在は水俣環境アカデミア所長として、地域の次世代育成や環境対策技術開発を推進し、水俣から世界に繋がる取組みをしている。
副島 見事
KMバイオロジクス株式会社 研究開発推進部 部長
財団法人化学及血清療法研究所(化血研) 研究開発部にて、主に遺伝子組換え技術を利用した医薬品の研究開発を経て、2015年より現職。現在は研究開発テーマの企画・推進・管理業務に従事。2018年7月これまでの化血研から現KMバイオロジクスへ転籍。
久恒 昭哲
熊本大学 客員教授
熊本大学薬学研究科 博士後期課程医療薬科学専攻修了 博士(薬学)大手製薬会社での勤務を経て、2002年熊本大学薬学部助手、2013年より2019年3月まで熊本大学大学院特任准教授として、教育研究に従事した。2019年4月より(株)くまもとファーマにて、実ビジネスにも取り組んでいる。
森永 紀
第一薬科大学 薬学部 教授
九州大学大学院薬学研究科博士後期課程修了 博士(薬学)第一薬科大学和漢薬物学分野准教授を経て、2019年より現職。抗体化学の技術を応用し、生薬・漢方薬の品質評価をはじめ、医薬品の副作用発症の予防を目標とした研究を行っている。