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未来を予測し、人類が取るべき地球温暖化対策をさぐる

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私の研究者ストーリー 〜研究の始まり、創る未来〜

最前線で活躍している研究者は,どんなきっかけで研究を始めたのか?今どんな研究をしているのか?立命館大学理工学部で活躍する長谷川さんに,現在の研究内容と,そこに至るまでのストーリーについて話を聞きました。

地球温暖化防止のためには,いつ,どのような対策を取れば良いのか?長谷川さんは,地球規模の対策を評価するシミュレーションモデルを使って,その問題の解決に取り組んでいます。

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立命館大学理工学部 環境都市工学科
准教授 長谷川 知子 さん

進路を決めた,1枚の写真
長谷川さんは高校生だったとき,理系科目が得意で理系選択をしましたが,特に興味の方向は定まっていなかったといいます。しかし,地理の資料集で見た,ドイツの森林が酸性雨によって失われていく写真に強い衝撃を受けて,環境問題に興味をもつようになりました。これをきっかけに,地球規模の環境問題の解決に貢献したいと考え,環境問題にアプローチできる大学へ進学しました。大学では,都市の環境問題を研究する傍らで,国際的なキャリアステップを夢見ていました。「目標が決まったら,それを実現させるためにがむしゃらに努力しますね」と笑いながら語る長谷川さん。国連で働くための試験内容を調べていた中で,博士号を持つことで活躍の場が広がることを知ります。同時に,楽しそうに研究している先輩研究者の姿を見て大学院への進学を決意。研究テーマを都市から地球全体に広げて研究を始めました。

研究で,人類が取るべき最適解を導き出す
地球温暖化問題の解決のために長谷川さんが現在取り組んでいるのが,「統合評価モデル」と呼ばれる,互いに影響し合う気象や作物栽培,土地利用,生態系,経済を再現するシミュレーションモデルを用いた研究です。このモデルを用いて地球温暖化防止策を講じた際の結果を予測し,より適切な対策を導き出します。
例えば,二酸化炭素排出削減のために,バイオマス燃料の利用を増やしたとします。何の配慮もせずにバイオマス燃料用の植物栽培を増やすと,食糧生産のための土地や水を奪ってしまいます。二酸化炭素の排出量は削減できますが,一方で,食糧問題を招く危険性があります。長谷川さんはシミュレーションにより,バイオマス燃料の利用と同時に,各国の食糧事情に合わせた対策を講じる重要性を示し,世界から注目を集めました。「多様な統計データを駆使して予測し,多面的に評価することが重要です」と語る長谷川さん。人類の取るべき行動を導き出す壮大な研究で,環境問題の解決策を探ります。

長谷川さんに直接会える!

サイエンスキャッスル2020関西大会の立命館大学セッションに,長谷川さん,熊木さんも参加します。直接会って,話したり質問しましょう!

2020年12月20日 15:40〜16:40

セッションタイトル:「研究者と未来の研究ライフを描こう!」

someone vol.53』より

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