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東京大会 発表校要旨一覧:ポスター発表

2013.12.03
東京大会 発表校要旨一覧:ポスター発表

2013年度東京大会の発表テーマの要旨を公開しております。

サイエンス・キャッスルでは、当日聴講を希望する中学生・高校生や中高教員のみなさまを募集しております。以下に要旨を記載する発表を聴講できるだけでなく、研究に関わった中高生、教員と直接コミュニケーションを取ることが可能です。以下にて参加申込を受け付けております。
https://s-castle.com/castle2013/join

東京大会 ポスター発表テーマの要旨一覧

ポスター発表のみを行うテーマを掲載しております。口頭発表を行う学校もポスター発表を行いますので、そちらの要旨については口頭発表の要旨掲載ページをご確認下さい。なお、口頭発表の内容について質疑応答の時間がありませんので、ポスター発表の時間を質疑応答の時間としてご活用下さい。
[accordions] [accordion title=”地域密着!小学生向け星空観察会&プラネタリウム(横浜市立桜丘高等学校 天文部)”]

小学生向け星空観察会

小学生向け星空観察会

活動の目的

地元の小学生に星の世界の魅力を知ってもらう

活動の概要

普段の活動の成果を地域の小学生に還元する。星空観察以外にプラネでは毎回新作のシナリオを作成し投影しています。また,手作り星座早見盤などのアイテム作成を行っています。「お・も・て・な・し」の中で自分たちも新たな発見が多数あります。 [/accordion] [accordion title=”プラナリアの光走性(市川学園市川高等学校 生物部)”]

5色の光に対する反応の比較

5色の光に対する反応の比較

活動の目的

プラナリアが光を避ける反応に興味を持ち、色によって反応の大きさに違いがあるのか、実験で調べました。

活動の概要

プラナリアの光の色に対する反応について実験しました。最初は青・緑・黄・赤・白の5色で行い、赤色の光に対する反応が鈍いことが分かりました。その後、赤い色に対する反応を繰り返し実験しましたが、実験を重ねても反応の鈍さは変わらなかったので、赤色より波長の短い光を当てた時の反応を見ました。 [/accordion] [accordion title=”大腸菌の糖鎖とコロニー形成(市川学園市川高等学校 生物部)”]

活動の目的

ウイルスの感染に糖鎖が関係しているという話を読んで、糖鎖に興味を持ち、糖鎖が細胞の活動にどのような影響を及ぼすのか調べてみた。

活動の概要

「大腸菌の糖鎖に影響を与えれば、そのコロニーに変化が見られるのではないか」という仮説を立て、まず、大腸菌のコロニー形成に影響を及ぼす糖の分解酵素を見つけることにしました。方法は、大腸菌と糖の分解酵素を一緒に培養して、そのコロニーを見るというものです。用意した酵素はセルラーゼ、マセロザイム、ペクトリアーゼでした。そのうちセルラーゼと培養したものはコロニー数が少なくなりました。このことからセルラーゼは大腸菌の糖鎖に影響を及ぼす可能性があるとわかりました。今後は顕微鏡観察などを通して、どのように変化したのかを調べたり、本当に糖鎖に影響してコロニー形成が抑制されたのかなどを調べていこうと考えています。
[/accordion] [accordion title=”天文部活動報告2013(東京都立日比谷高等学校 天文部)”] 天文部活動報告

活動の目的

天文部では、「星を観測して楽しむ」をモットーにさまざまな活動をしています。

活動の概要

今年、天文部には、1年生が大勢入部し、総勢30人強の大所帯となっています。

年1回の合宿と文化祭でのプラネタリウムが活動の大きな柱で、プラネタリウムでは、多くの方々に来場していただき、天文の普及活動につとめています。

普段は、星座の学習会や、プラネタリウム見学会、天体写真の撮影会、太陽・月の観測などを行っています。

今回は、今年度リニューアルしたプラネタリウムでの新たな試みと、昼間のアイソン彗星観測の試みについて発表します。 [/accordion] [accordion title=”ヒレの形状で変化する推進力について(山梨県立韮崎高等学校 物理化学部)”]

活動の目的

物理学は「自分たちのセカイ」の学問であり、身近な事象から世界を構成するものを探っている。

活動の概要

現在の活動は、横浜国立大学で開催されている「ひれ推進コンテスト」に向けたものである。このコンテストは、魚の推進器官を模した推進装置を持つ船の速さを競う大会である。

船の推進には流体力学が係わるので、物理を学ぶことにつながっている。まずは、ヒレの形状についての研究を行っている。 [/accordion] [accordion title=”甘利山の土壌環境調査(山梨県立韮崎高等学校 環境科学部)”]

活動の目的

昨今取り沙汰される環境問題について,高校生の視点から身近な題材を切り口にして調査・分析し,環境保護と改善に取り組んでいます。

活動の概要

甘利山(標高1731m)は山梨県韮崎市の東部に位置し,レンゲツツジの名所として知られてきた。しかし,ここ数年,その個体数は年々減少傾向にある。NPO法人甘利山倶楽部によるとシカの食害がその主な原因とされているが,私たちは概観ではあるが、鹿の糞がそれほど多くないことなどから,食害の他に土壌環境にも原因があるのではないかと考え,25年度7月より調査を開始した。土壌の保水力・pH・リン酸濃度・微生物の存在状況などについて季節による変動などの調査を行っている。また,市街地,他の山(清里美しの森・瑞牆山)についても同様の調査を行い,比較する。 [/accordion] [accordion title=”SPP「造岩鉱物をさぐる―輝石・角閃石・石英の光学特性―」(東京都立白鷗高等学校 SPP-A班(4年生))”] 造岩鉱物をさぐる

活動の目的

火成岩に含まれる主要造岩鉱物の単結晶の薄片を作成し、偏光顕微鏡で光学特性を観察することで、劈開などの結晶構造に基づく物理的特性との関係をさぐる。

活動の概要

信州大学理学部地質科学科原山智教授の指導の下、長野県内で輝石・角閃石・石英などの主要造岩鉱物を採集し、それらを大学実験室において、結晶軸を基準にした薄片標本を作成し、偏光顕微鏡を用いて光学的な特性を観察・測定することで、鉱物の各種性質や特徴を理解する2泊3日のプログラムを体験した。[/accordion] [accordion title=”SPP「三浦半島の地震の痕跡をさぐる」(東京都立白鷗高等学校附属中学校 SPP-C班(中2))”]

測量の様子

測量の様子

活動の目的

三浦半島・城ヶ島において、海岸段丘を形成する、海食台・海食崖等を観察・測定し、地震による大地の変動を実感し、地震の原因について学ぶ。

活動の概要

明瞭な地層が広く分布する三浦半島・城ヶ島で野外実習を行
い、級化層理やフレーム構造などの特徴的な堆積構造、さらに
断層などを観察し、地質構造について実体験した。さらに、海
岸段丘を形成する海食台・海食崖をハンドレベルとスタッフに
よる測量を行った。
特に海岸段丘について、現地測量と空中写真判読に基づき、
地震による段丘と、それとは異なる気候変動による段丘につい
て探究した。
1回目:城ヶ島の地形・地質についての講義
2回目:城ヶ島の野外巡検(段丘の高度の計測,地層観察,穿孔貝化石の跡の観察)
3回目:地図・空中写真の見方についての実習、巡検の復習及びまとめ
4回目:校内発表会

[/accordion] [accordion title=”科学部活動振興プロジェクト「都心での天文学」(東京都立三田高等学校 地学同好会)”]

活動の目的

本プログラムは独立行政法人科学技術振興機構(JST)によって支援されているプロジェクトで、中学校・高等学校等の科学部活動が振興されることを目的としています。

活動の概要

本校は東京タワー間近の光害の激しい都心部という、天体観測においては、日本一不利な立地条件にあります。そうした中で「都心での天文学」というタイトルで平成23年度から3年間にわたって、JSTより「科学部活動振興プロジェクト」に採択・支援されています。

平成25年度は、大学生によるプラネタリウム解説や公開天体観測会、堂平天文台での夏季合宿、文化祭での発表等を実施してきました。本発表会では、三年間にわたって実施してきた活動についてポスター展示をしたいと考えています。 [/accordion] [accordion title=”石神井川とビオトープの池の水質調査(東京家政大学附属女子中学校 理科部)”]

調査の様子

調査の様子

活動の目的

ビオトープの整備活動や学園における生き物調査、池の水質調査や生物調査を通じて、都市における自然環境と生き物とのつながりを調査する。

活動の概要

本校の理科部は平成22年4月より月に1回、学校近くを流れている石神井川(加賀橋:下流域)とビオトープの池の水について、気温、水温、pH、各種パックテストを用いた化学的調査と、水中の小さな生物の調査を行っている。この研究は平成24年度よりJSTにおけるSPPの一貫である「中高生の科学部活動振興事業」に採択された。

継続的な調査により、「都市河川としての流水」と「人工池の水」といった環境条件の違いによって、水質の季節変化や水中に見られる生物にも違いがあることがわかってきた。現在は永久プレパラートを作成し、珪藻の種類を特定すべく研究を進めている。[/accordion]

日流れのある川と流れのないビオトープ、どのような違いがあるのでしょうか。生物的な視点と化学的な視点の2つのアプローチで研究しています。かわいい(?)写真も見られそうです。

[accordion title=”イチゴの品種改良(栄東中学・高等学校 園芸同好会)”]

活動の目的

身近な果物であるイチゴがどのようにして品種として作成されているのか、埼玉県の園芸研究所で学び、品種改良の目的や方法等に関して理解を深めています。

活動の概要

イチゴの品種改良に関して、埼玉県の園芸研究所で交配方法や交配の時期などについて、今年度6回の講義・実習を行っています。一年間を通じて、植物がどのように変化し、品種を作りあげていくうえで、どのようなことが必要になるのか、具体的に学んでいます。 [/accordion] [accordion title=”放射線って何だろう?食品・植物編(神奈川大学附属中高等学校 理科部)”]

活動の目的

放射線とはどのようなものなのかを、様々な側面から研究し、放射線を理解すること。

自分たちの言葉でわかりやすく伝える方法を模索すること。

活動の概要

平成22年から放射線に関する探究活動を、さまざまな研究機関の協力の下で実施してきました。今年度は、食品中に含まれているカリウム40の放射能を測定し、日常私たちが食べているものにも自然放射性物質が存在していることを確認しました。また、放射線が植物に与える影響を調べるため、カイワレブロッコリーと水菜の種子にγ線を照射し、発芽率や生長の様子を観察しています。さらに、γ線照射量をかえてガラスや電卓に照射し、着色度合や電気機器への影響を調べました。[/accordion] [accordion title=”里山におけるホタル・サンショウウオの生態と生息環境(千葉県君津市立君津中学校 君中いきものがかり)”]

活動の目的

君津市小香・木更津市伊豆島周辺の里山の環境調査(ホタル・サンショウウオの生息調査・水質調査)を進めている

活動の概要

君津市小香(三舟の里)のゲンジ・ヘイケボタルの個体数の調査及び水質調査・木更津市伊豆島のトウキョウサンショウウオの生息調査について調査しています。また、ホタルやサンショウウオの生態を知るために,ゲンジボタル幼虫とトウキョウサンショウウオの飼育の方法を検討しています。

本研究は,科学技術振興機構の中高生による科学部活動振興プログラムの支援を受けて,千葉県中央博物館・木更津工業高等専門学校環境都市工学科・かずさDNA研究所との連携で取り組んでいます。 [/accordion] [accordion title=”授業中の居眠りに関する研究 ~居眠りをしないためにはどのような対策が必要か~(茨城キリスト教学園高等学校 生物部睡眠研究班)”]

活動の目的

授業中の居眠りの原因は、睡眠不足や気持ちの問題だと断言してよいのか。そこで私たちは、授業中の居眠りの原因をつきとめ、居眠り対策を確立するために本研究をはじめた。

活動の概要

アンケートや観測を実施して、授業中に眠くなる原因をつきとめた。その結果、学校での眠気は朝と昼にピークが現れ、原因として高い二酸化炭素濃度、満腹度、先生の声の性質が関係していることがわかった。この結果から考えられる居眠り対策の中から個人的かつ簡単に実践できそうなものを選び、一般的に行われているものと一緒に、その効果を検証した。すると昼寝に一番効果があることがわかった。しかし検証の際に、対象者への説明が不十分だったため誤解が生じ、正確な結果が出なかったので、次回は適切な説明を心がけ、より正確な結果を得られるように努力したい。これからも、どの対策に一番効果があるのか検証を続けていきたい。 [/accordion] [accordion title=”蚕水繰り品種の繭構造の解析(群馬県立高崎女子高等学校 生物部)”]

活動の目的

水に漬けておくだけで糸がほどけてくるカイコの繭の構造について、電子顕微鏡写真や接着剤であるセリシンの溶けやすさを分析することで明らかにすること。構造に関する遺伝子の遺伝解析を行うこと。

活動の概要

東京農工大学で育成した水で糸がほどける蚕品種(水繰り品種)について、繭断面の電子顕微鏡写真を分析して隙間割合を求め、実用品種と比較することで、水繰り品種の構造の特徴を考察した。また、水に溶けてくる接着タンパク質セリシンの割合を、100℃、60℃、50℃、40℃の各温度で調べ、実用品種と比較した。

構造に関する遺伝子の解析では、水繰り品種のF1に、水繰りでない品種(劣性)を戻し交雑することで、BF1を作成した。得られたBF1の繭構造の分離を、繭の長さと幅を測定することで検討した。この際、データ値をそのまま用いると分かりにくいため、正規分布に近似し、分離モデルを作成した。 [/accordion] [accordion title=”手に付着する細菌に対する洗浄と消毒の効果(埼玉県立杉戸高等学校 理科部)”]

活動の目的

手洗いや消毒をすると、手に付着している細菌が、どの程度減少するのかを調べることを目的として、実験を行った。

活動の概要

指の間、手の平から細菌を採取して寒天培地で培養し、コロニーを数えて細菌数を計測した。細菌は、洗っていない手、水洗いした手、石鹸洗いした手、アルコール消毒した手から採取した。その結果、予想に反して、洗っていない手の細菌数が他より少なかった。その原因の一つとして、手には細菌の繁殖を抑制する物質が存在すると仮定した。そこで、水洗いした手、石鹸洗いした手、アルコール消毒した手から採取した細菌懸濁液に、洗っていない手から採取した細菌懸濁液を加えて培養したところ、加えていないものよりも細菌数が減少した。このことから、手には細菌の繁殖を抑制する物質が存在すると考えた。 [/accordion] [accordion title=”海水のアトピー治療の科学的根拠の解明(山形県立鶴岡南高校 慶応義塾大学先端生命科学研究所特別研究生)”]

活動の目的

私は子供の頃に海水浴によってアトピーが改善された経験がある。今回は、海水が本当にアトピーに影響しているのか調査を行った。

活動の概要

アトピーを海水につけると治るという民間療法がある。だが、今のところ科学的根拠はない。今回の研究は海水がアトピーの被験者の皮膚にどのような影響を与えるか調べたものである。10日間連続で左腕を海水に30分間浸けて、無処置の右腕と比較した。サンプルからDNA抽出しPCR法でDNAを増幅させシークエンスし系統解析を行った。その結果、海水を塗布していた左腕ではアクネ菌の一種が日を追うごとに増加していた。qPCRで細菌数が割合だけでなく量的にも増えている結果が出た。アクネ菌が増えるメリットは皮膚を弱酸性に保ち、他の病原菌の進入や繁殖を抑制する働きをしているからだ。今後も継続して研究していきたい。 [/accordion] [accordion title=”川越の土からプラスチック分解細菌をさがせ!(山村学園高等学校 特別進学SAコース1年・特別進学分離コース年・総合進学コース選抜クラス3年)”]

活動の目的

本校の催しのサイエンスフェスティバルで、実験観察の楽しさを知ることを一つの目的とした。

活動の概要

夏休みに、細菌についての講義を受け、10月上旬に学校近辺の土を採取し、分解細菌の有無を確認した。その結果をもとに、さらにどんな場所やどんな条件のもとで分解細菌が存在するのかを調べた。 [/accordion] [accordion title=”木質バイオマスと海藻バイオマスの比較(小野学園女子中学校 3年)”]

活動の目的

東京農工大学・高知大学との連携により「未来の循環型社会の構築に向けたバイオマス研究の最先端を学ぶ」というテーマでサイエンスパートナーシッププログラムを実施した。

活動の概要

バイオマスはカーボンニュートラルなどの特徴があるため再生可能エネルギーの一つとして注目を集めているが、木質と海藻という2種類のバイオマスについて比較をした報告はこれまでない。そこで、木質バイオマス(樹木)として針葉樹のカラマツと広葉樹のブナ、海藻バイオマス(海藻)として緑藻のヒトエグサとミナミアオサの徒手切片を作製し、光学顕微鏡で細胞の観察を行った。さらに樹木と海藻について、生物としての観点から生育場所、成分、組織、バイオマスとしての観点から成長速度、現存量、利用方法に関する共通点と相違点を検討した。 [/accordion] [accordion title=”湘南海岸の植生と保全-ハマボウフウとハマニガナ-(湘南学園中学校高等学校 理科研究部)”] 湘南海岸の植生と保全

活動の目的

生物多様性保全に寄与することを目的に、合宿やフィールド活動を通して観察会や生物調査を行った。ここでは、湘南海岸におけるハマボウフウの保全と、植生調査およびハマニガナの生育立地についての研究成果を発表する。

活動の概要

湘南海岸で希少となった海岸植物のハマボウフウの復元に取り組むNPO法人ゆいと連携し、ハマボウフウの育苗と移植を行ったが(2010年度育苗数200)、堆砂のために多くは定着しなかった。一方、海岸植生の調査結果から、藤沢市鵠沼海岸から辻堂海岸では、出現17種(海岸性12種)であった。東側から西側へ種数が減少したが、これは人為的影響だと思われた。ハマニガナは窪地に生育するのではという仮説は実証されなかったが、標高300~370cmに生育し標高350cmで最大被度2となることがわかった。また、この手法によりハマボウフウの生育立地についての研究を行えば、復元のための移植先の選定に役立つと考えられた。[/accordion]

「あれ、もしかしたらこの花は砂丘の窪地に多い?」なにげない疑問から研究がスタート。その研究をもとに、稀少植物を増やすことができるかも!?

[accordion title=”赤谷の森のスギ伐採地に広葉樹の林は復元するのか?(湘南学園中学校高等学校 理科研究部)”]
調査の様子

調査の様子

活動の目的

生物多様性保全に寄与することを目的に、合宿やフィールド活動を通して観察会や生物調査を行った。ここでは、群馬県みなかみ町小出俣試験地のブナ・コナラの実生調査の結果と、スギ林伐採後の追跡について一部を発表する。

活動の概要

赤谷の森は林野庁・日本自然保護協会・地元の地域協議会が協働し、赤谷プロジェクトとして生物多様性を豊かにする活動をしている先進的な地域である。合宿では、赤谷の森の豊かな自然を観察し、地域の人々の暮らしが地域の生物多様性の恩恵を受けていることを学んだ。2010年には、スギ植林地を広葉樹の森に戻す研究をしている小出俣試験地の40m×140m区画において、スギ伐採前のブナ・コナラの実生調査を行った。ブナ実生は、天然林に多くスギ林に少ないこと、2年生以上の実生が点在することがわかった。コナラ実生は天然林縁のスギ林に多いが当年生のみが観察された。現在、スギ林伐採後の種子散布と実生の分布について解析中である。[/accordion]

人工林を広葉樹林に戻せる!?伐採跡地には隣の森からどのように種が運ばれ、森林が築かれていくのでしょうか。研究の第一歩を踏み出しました。

[accordion title=”伊豆沼水生植物園における生態調査(湘南学園中学校高等学校 理科研究部)”]

活動の目的

生物多様性保全に寄与することを目的に、合宿で生物調査を行った。ここでは、宮城県栗原市伊豆沼における水生生物の多様性や環境の関係と外来種の問題について発表する。

活動の概要

伊豆沼はラムサール条約登録湿地であり、冬合宿ではマガンなどの大型水鳥を観察した。夏合宿では、宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団の指導・協力により、伊豆沼に設置された水生植物園7調査池において、透明度・溶存酸素濃度(DO)・pH・クロロフィル濃度(CL)・電気伝導度の測定と、生物調査を行った。ここでは、動物43種、植物17種が見られ、調査池毎に出現種数が14~27種と異なった。また、透明度、DO、CLの関係を考察した。アメリカザリガニがいない調査池ではウシガエル幼生が多く、浮葉植物と沈水植物が多かった。また伊豆沼の定置網調査をおこない、特定外来生物のオオクチバスとブルーギルなど11種の魚類を確認した。[/accordion]

日本で2番目にラムサール条約に登録された伊豆沼。日本最大級の渡り鳥の越冬地、その生態系を自分たちの手で調査しました。外来生物について考えさせられる発表です。

[accordion title=”遺伝子技術の変化(聖ヨゼフ学園高等学校 普通科1年)”]

活動の目的

遺伝子とクローン技術、iPS細胞について調べる

活動の概要

1997年2月、ドリーが誕生した当時のクローン技術と現在の最新の遺伝子技術を調べ、どのように変化してきたのか、また、どこまで簡単に実験できるようになったのかを調べる。

現在の遺伝子技術で、iPS細胞はどのように作られるのか、クローン技術との違いとは何か、また、問題点は何かを調べる。 [/accordion] [accordion title=”Arduino+XBeeによる運動解析技術の開発(千葉県立京葉工業高校 模型工作部)”]

活動の目的

モデルロケットに加速度センサーを乗せ、ロケットの加速度、速度、高度の計測を行うことにより、モデルロケットの動きをリアルタイムで表示する。

活動の概要

我々は、モデルロケットに加速度センサーなどを搭載し、情報を無線伝送することによって、打ち上げ時の加速度、速度、及び高度のリアルタイムでのデータの取得を目指している。センサーの情報はArduino Microで測定し、それをXbeeによってPC上に無線伝送する。今回、その予備実験として、力学台車に装置を載せ、モデルロケットのエンジンで水平方向に滑走させ、ハードウェア、及びソフトウェアの動作の検証を試みた。その結果を報告する。 [/accordion] [accordion title=”「味覚に影響を及ぼす環境要因〜温度との関係〜」(山梨県立都留高等学校 味覚班)”]

活動の目的

ヒトの味覚は生理的・環境的変化に対し、どのように反応するかという点と、甘みなどの5種の味覚の種類によって違いがあるかという点を明らかにすること。

活動の概要

私たちは外界の様子を、視覚や聴覚などの、いわゆる5感を用いて知覚している。ヒトの味覚はあまり注目されてこなかったが、多くの動物にとって食と密接する味覚は重要な感覚である。私たちはこの味覚の変化に注目して研究を行ってきた。甘味と酸味において、温度変化や香りの変化が味覚に与える影響を調べました。その結果、温度の上昇や香りを付けることで、甘味も酸味も増すことが分かりました。苦味や塩味についても、温度変化に関する同様の実験をしたところ、塩味は温度の上昇とともに増したが、苦味は温度の上昇とともに減少した。味覚と生理的・環境的要因の関係について考察した。 [/accordion] [accordion title=”「植物を用いた人工化学物質の環境影響評価」(山梨県立都留高等学校 環境毒班)”]

活動の目的

私たちが生活の中で利用する洗剤や凍結防止剤などの人工物が生物に与える影響を測定し、環境への影響を評価すること。

活動の概要

私たちは普段の生活の中で多くの人工合成化学物質を利用しています。例えば、農薬や多種の洗剤、冬期に道路やグランドに散布される凍結防止剤などです。このような大量に環境に供給される身近な人工物が生物に与える影響はどのようなものかに興味をもち研究することにしました。材料は、ウキクサ、コケ、イシクラゲなどを用いました。合成洗剤を与えたウキクサは退色が遅くなる傾向がありました。また、塩化カルシウムを与えられたコケやイシクラゲは、濃度が濃くなるほど枯死する傾向がありました。これらの結果から、私たちの生活から生態系に供給される人工物の影響について考察しました。 [/accordion] [accordion title=”地震研究の最前線を学び、私たちにできることを考え実践する。(防災、予知)(東海大学付属浦安高等学校 物理部)”]

活動の目的

東日本大震災での液状化等の経験を踏まえて、今後の地震対策として予知、対策ができないかを考え、その方法を研究していく。

活動の概要

中高生科学部振興プログラム採択1年目である。

  • 東海大学地震予知研究センター
  • 東京学芸大学
  • 静岡県地震防災センター

と連携し、地震に関する基礎的知識を習得した。そこから発展し、地震予知の現状について、FM電波観測のデータを用いて、地震予知、流れ星観測に応用する方法を学んだ。今回はその内容を発表する。まだ、採択1年目で準備段階であるが、今後は屋上へFMアンテナを設置してデータ習得を始める予定である。その方法、データ分析の仕方についても簡単に触れる。 [/accordion] [accordion title=”流れ星の観測結果より地球大気の構造を考える。(東海大学付属浦安高等学校 物理部)”]

流れ星の観測の様子

流れ星の観測の様子

活動の目的

ペルセウス座、ふたご座流星群のデータ解析より、流れ星の特性、および地球の大気構造を考える。

活動の概要

中高生科学部振興プログラム採択1年目である。「かわさき宙とみどりの科学館」と連携し、流れ星の構造、観測方法、写真撮影について学びました。実際にプラネタリウムを用いての観測体験は、やり直しのきかない天体観測について、観測技術の習得により効果を発揮してくれました。ここで得た知識、技術をもとに、ペルセウス座、およびふたご座流星群を観測した。この観測データをもとに、流星出現数の変化、写真から経路の分析、地球の大気構造、高度による成分の違いなどを考えた。また、FM電波観測に向けての基礎知識の習得、準備についても触れる。[/accordion] [accordion title=”ニホンミツバチの行動と地域の自然(東京都立墨田川高等学校 生物部)”]

活動の目的

本校のニホンミツバチ飼育の主な目的は、ミツバチの飼育を通して地域の自然を知るとともに、農薬等の影響が少ない安全な地域であることを地域の方にも知って頂くことです。

活動の概要

私たちは本校付近の自然環境を知るためにミツバチの花粉調査を行っています。ハチが持って帰ってくる花粉を直接採集し、花粉の種類を調べています。ハチから採集した花粉のみでは種類が不十分なので、樹木調査も並行して行いました。ハチの行動圏と言われている半径2kmの範囲でハチが利用しそうな樹木を部員が実際に歩いて探しました。

また、自然環境を地域のみなさんにも知って頂くために調査結果を発表しています。校外の活動として、日本生物教育会全国大会や活動への支援を受けている科学技術振興機構の発表会、地域の環境フェアに参加したり、学校内のポスター発表会や文化祭等で調査結果を発表したりしています。 [/accordion] [accordion title=”金魚の黒色素胞について(東京農業大学第一高等学校 生物部魚類班)”] 2種の黒色素胞

活動の目的

金魚の生態について理解するとともに、その奥深さ、面白さを皆に知ってもらいたい。

活動の概要

キンギョが体調を崩した際、0.6%前後の食塩水で飼育すると一部の個体のヒレの先などに黒色素胞が出現することがある。食塩水とキンギョの黒色素胞の関係性について調べ、出現した黒色素胞の性質について研究を行った。また、その過程で水温と黒色素胞の出現にも関係性がある可能性に気づき、温度と黒色素胞の関係、出現した黒色素胞の性質についても調査した。キンギョの黒色素胞に対する塩分・水温の関係性について解明することにより、観賞魚としてのキンギョの観賞価値を左右する色彩模様をコントロールできるようになるかもしれず、従来のキンギョよりもより品質の高いキンギョを作出することにつながる可能性があると考えている。 [/accordion]

メダカで知られている知見は金魚でも同じ!?金魚の祖先のフナでは??1年間工夫を重ねた研究の発表です!興味深い結果です。

[accordion title=”水中に滴下したときの墨汁の動き(東京都立戸山高等学校 SSⅡ化学コース)”]

 活動の目的

水中での墨汁の動きに規則性を見つける。今回は墨汁の広がり方を観察するため、墨汁が滴下される水溶液の粘性を変えて実験をした。

活動の概要

エタノール水溶液、水道水、グリセリン水溶液と粘性を変えて実験した。墨汁がはじめに降下するときの速さは粘性が弱い方が速かったが、2回目に降下するときの速さは粘性が強い方が速かった。このことから、粘性の高い水溶液は墨汁を上に押し返そうとする働きが強いので水面にたまる墨汁の量が多く、2回目に降下するときの速さが遅くなるのではないかと考察した。 [/accordion] [accordion title=”植物の体細胞分裂に関する研究~なぜ10:30か~(福島県立会津学鳳中学校・高等学校 SSH探究部1,2年体細胞班)”]

活動の目的

実験書によると、植物の根端での体細胞分裂は10:30に最も盛んであると記載されている。私達は気温と日照のそれぞれについて条件を変えた試験区を設定し、2時間おきに根端を固定することによって、その原因の検証を行った。

活動の概要

実験材料としてニンニクを使用し恒温装置内で水栽培した。気温と日照の試験区は、育成の至適条件を基準に設定した。詳細は以下の通りである。(気温:①13℃・②18℃・③23℃)(日照:①通常(6時~18時照明)・②昼夜逆転(18時~6時照明)・③恒暗(24時間消灯))根端の刈り取り及び固定時間は、10:30を基準に2時間おきに設定し、その都度10本の根を採取した。押しつぶし法により作成した試料を検鏡し、画面内の全細胞数と分裂期の細胞を数えて各時刻の分裂期の細胞の割合を求めた。結論は以下の2つである。

  1. 分裂期のピークは8:30と20:30の2つにみられる。
  2. 10:30のピークは認められない。②根端での体細胞分裂は、日照条件の影響を強く受ける。
[/accordion] [accordion title=”タンポポの生態調査~カントウタンポポを守るには~(相模女子大学中学部・高等部 科学部)”]

活動の目的

相模女子大学に生息するタンポポの分布調査を行い、外来種の進出および自然環境の変化によって減少している、在来種(カントウタンポポ)の保全を目指す。

活動の概要

【DNA鑑定によるタンポポの分布調査】
  1. タンポポの花が咲く時期(3~5月)にキャンパス内に生息するタンポポの葉を採集し、冷凍保存する。
  2. 採集したタンポポの葉からDNAを抽出する。
  3. PCR法・制限酵素・電気泳動法を用いて、タンポポの種を判別するDNA鑑定実験を行う。
  4. 採集場所データとDNA鑑定結果を照合し、学園内に生息するタンポポの分布を示すマップを作成する。
【今後の計画】
  1. 植物ホルモンを用いた細胞培養を行い、学園内で採集したカントウタンポポの保存・育成を目指す。
  2. 培養して人工的に育成したタンポポを学園内の一定エリアに栽培し、カントウタンポポを保全する。
[/accordion] [accordion title=”日向の植物と日陰の植物の違いからわかること(静岡雙葉中高等学校 静岡サイエンススクール2013 STEP3)”]

活動の目的

日向の植物と日陰の植物の違いを調べ、それらの結果から、どうして日向の植物は日向で生育し、日陰の植物は日陰で生育しているのかを考察する。

活動の概要

学校内の植物を採集し、日向の植物と日陰の植物を選定した。日向の植物はヒメジョオンとセイヨウタンポポ、日陰の植物はドクダミとし、エノコログサはどちらにも生育していたので比較しやすいようにするために日向のエノコログサと日陰のエノコログサを使用した。そして、日向と日陰の定義について話し合い、仮説の検証方法の検討を行った。植生図の作成、生育時の気温・湿度の測定、生育場所と根茎葉の撮影、屈光性、植物からDNAの抽出、PCR法、電気泳動、遺伝子の精製、DNAシーケンス(東海大分析センターに依頼)によるタンパク質の遺伝子配列の決定、SDS-PAGEによる含有タンパク質の分析を行い、植生の違いの分析を行った。[/accordion] [accordion title=”ペーパーディスク法による天然防腐剤の抗菌効果の測定(山村学園 山村国際高等学校 生物部)”]

活動の目的

微生物性食中毒を予防する天然防腐剤の加工抗菌食材とお弁当シートの抗菌効果を測定した、測定にはペーパーディスクを使用して、納豆菌を阻害する増殖阻止円から比較を試みた。

活動の概要

加工食材の本わさび(1.00)は、抗菌効果が最も高く、強い揮発性抗菌成分を含んでいた。本からし(0.53)は抗菌効果が半減したが、これは揮発性抗菌成分の減少による。梅肉(0.31)は酸による抗菌効果を認めた。また生しょうが(0.17)や生にんにく(0.13)では、抗菌効果が低下したが、これらは強い揮発性抗菌成分を持たない。以上の結果から、揮発性抗菌成分を持つ加工抗菌食材に高い抗菌効果を確認した。一方、お弁当シートの表面(0.47)は、梅肉を凌駕して、本からしに近い揮発性成分による抗菌効果を認めた。しかし裏面(0.00)では、全く抗菌効果がなかった。この結果から、お弁当シートの使用にあたっての重要性を確認することができた。[/accordion] [accordion title=”ペーパーディスク法による香辛料と調味料の抗菌効果の測定(山村学園 山村国際高等学校 生物部)”]

活動の目的

香辛料や調味料が持つ抗菌効果を測定して、これらの抗菌成分と対比しながら序列化を試みた。測定にはペーパーディスクを使用し、納豆菌を阻害する増殖阻止円から比較した。

活動の概要

香辛料と調味料で抗菌効果が最大(1.00)なのは、抗菌成分に揮発性の辛子油を含むワサビやカラシである。また抗菌効果が低下したのは、食酢(0.50)や梅肉(0.32)であり、これらの抗菌成分は酸である。さらに抗菌効果が低下したのは、ショウガ(0.18)やニンニク(0.12)で、これらの抗菌成分は香味のジンゲロンや臭気のアリシンである。醤油(0.12)も抗菌効果は低く抗菌成分は食塩である。一方、抗菌効果が無いのは、コショウ(0.00)と料理酒(0.00)で、これらの抗菌成分は辛味のカプサイシンと除菌のエタノールである。以上の結果から、香辛料と調味料には抗菌成分が含まれ、この成分の違いによる抗菌効果から、これらを序列化することができた。[/accordion] [accordion title=”ソックスレー法を用いた抗菌食材の辛子油成分量と抗菌効果の比較(山村学園 山村国際高等学校 生物部)”]

活動の目的

抗菌食材に含有される抗菌成分は、辛子油の形態で存在している。そこでソックスレー脂肪抽出装置を使用して、抗菌食材の辛子油成分量(mg)と抗菌効果の比較を試みた。

活動の概要

辛子油成分量が最も多い加工わさび(250mg)は、高い抗菌効果を認めた。次の加工からし(140mg)は、辛子油成分量が減量したため抗菌効果も半減した。また加工しょうが(35mg)や天然生姜(30mg)、そして加工にんにく(20mg)では、辛子油成分量は少量で抗菌効果も低下した。これらの結果から、辛子油成分量と抗菌効果の関係を確認した。一方、天然山葵(30mg)の辛子油成分量は少量であるが、抗菌効果は加工からしと同等である。また天然大蒜(20mg)でも、辛子油成分量は少量であるが、抗菌効果は加工からしを凌駕した。これは、天然山葵の辛子油は少量でも抗菌効果を発揮し、天然大蒜では辛子油以外の抗菌成分が作用している。[/accordion] [accordion title=”自作した錯視を起こす作品の展示(かえつ有明高等学校)”]

活動の目的

身の回りにある不思議を研究している。

活動の概要

特にテーマは設定せず、その時点で不思議に感じたことや、おもしろそうに思えることを徹底的に研究、実践し、楽しみ学んでいる。[/accordion] [/accordions]

参加申込はお早めに!

参加申込はこちらから興味があるテーマが見つかった際は、ぜひ会場まで発表を聴講にお越し下さい。発表要旨集等の当日配布物の準備の兼ね合いで、お早めのお申し込みにご協力頂きますようお願い申し上げます。
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