サイエンスキャッスル

サイエンスキャッスル研究費2024 ベネッセこども基金D&I賞

公益財団法人ベネッセこども基金は「未来ある子どもたちが、安心して学習に取り組める環境のもとで、自ら可能性を広げられる社会」の実現に向けた支援を行ってきました。中高生による自分を対象とした研究を応援し、一人ひとりが自ら世界を変える一歩を踏み出す支援をします。安心して自分らしく研究に取り組めるようなコミュニケーションや発表環境を作り、 前例のない個性や感性あふれる研究アイデアにも専門性のあるメンターが伴走します。

募集テーマ

 

対象分野:自分自身の特性やマイノリティ性に着目したあらゆる開発や研究

 

テーマ例:

● 自分のマイノリティだからこそ見つけられた課題を解決したい。
● 雑音のある場所で友達との会話に集中できないので、集中できる方法を見つけたい。
● 外に出たくない日があるのはなぜか。
● 食べられるものが限られている。それでも家族や友達と楽しんで 遊びにいける食環境をつくりたい。
● 発話以外の方法で考えていることを伝えたい。 自分にあった伝え方を見つけたい。
● 外泊すると眠れなくなる。眠れるようになるための方法を見つけたい。

昨年度採択されたテーマ:

● トリコチロマニアに対して当事者と社会はどの様に関わっていくべきか
● 肢体不自由での通常級におけるコミュニケーションの工夫
● Kさんの為のマウスの開発〜全ての人にコミュニケーションを〜

※センシティブな内容の場合は、WEB掲載や発表の際には、生徒の名前をオープンにせずペンネームを使用することもできます。
※ 申請者が持つ特性に合わせてフォローの方法を考えますので不安点はお気軽にご相談ください
※ 申請書を作成するところからサポートします。

担当者より一言

中高生のみなさん、モヤモヤしてますか?もしかしたら、その気持ちをとことん研究してみたら、周囲や社会が変わる第一歩につながるかも知れません。研究なんてしたことない…なんて人もメンターが一緒だから大丈夫。今年もたくさんのご応募お待ちしてます!

募集テーマ例:

● 雑音のある場所で友達との会話に集中できず、 苦しい。集中できる方法を見つけたい。
● 外に出たくない日があるのはなぜか。
● 食べられるものが限られている。それでも家族や友達と楽しんで 遊びにいける食環境をつくりたい。
● 発話以外の方法で考えていることを伝えたい。 自分にあった伝え方を見つけたい。
● 外泊すると眠れなくなる。眠れるようになるための方法を見つけたい。

概要

募集対象 研究活動を行う中学生、高校生、 高等専門学校生(3年生以下)
聴覚障害や視覚障害をお持ちの方も申請可能です。(その他申請者の特性で不安点あればご相談ください)
使用用途 研究開発に要する経費(材料費、部品等購入費、設備費、交通費等。ただし、飲食代は除く)
研究支援期間 2024年9月〜2025年3月
担当者の想い 取材記事はこちら
申請方法 申請方法 の詳細をご確認の上、 こちらの申請ページ より研究内容の記述と申請をすすめてください。
パートナー 公益財団法人ベネッセこども基金
お問い合わせ 担当:伊達山、橋本
〒162-0822 東京都新宿区下宮比町1-4 飯田橋御幸ビル6階
TEL:03-5227-4198 Email: [email protected]

助成内容と採択数

助成内容① 研究費5万円
助成内容② 自分研究の専門家による研究メンタリング
採択件数 3名程度

申請条件

● 申請する中学生もしくは高校生・高専生が主体的に申請すること

● 保護者もしくは所属する学校の同意があること

● 申請書類に記入すべき情報(連絡先等を含む)の提供が可能であること

● 2024年9月上旬に実施するキックオフイベントに参加できること(実施日は、採択者と協議の上決定します。また、基本的には現地開催を検討しておりますが、遠方の方はオンライン参加ができるようにいたします。)

● 2024年12月に実施する中高生のための学会「サイエンスキャッスル」の東京・関東、大阪・関西のいずれかのエントリーを検討すること(原則、現地参加となりますが、参加方法は必要に応じてご相談ください)

● 2025年3月に実施するオンライン成果報告会に参加できること

● 原則、採択者の情報や研究の内容及び成果(採択者の氏名、年齢、所属学校、顔写真等の個人情報を含みます)が、公益財団法人ベネッセこども基金、株式会社リバネスが運営するWebサイト、刊行物、SNSその他媒体を問わずメディアへ掲載されることに同意いただけること。(研究内容によっては個人が特定できないよう配慮いたします。)

● 本研究費の運営チーム(公益財団法人ベネッセこども基金ならびに、公益財団法人ベネッセこども基金が委託する外部メンター、株式会社リバネス)に申請情報が共有されることに同意できること

タイムスケジュール

募集期間 2024年6月1日(土)〜 2024年7月19日(金)18:00
申請締切 2024年7月19日(金)18:00
面談期間 2024年8月上旬〜中旬(オンライン面談)
採択発表 2024年9月上旬
サイエンス
キャッスル
2024年12月
成果発表会 2025年3月

申請方法

規約・募集要項の確認

規約及び本ページの募集要項を確認の上、内容に不明点がある場合はご相談ください。
▶︎ サイエンスキャッスル研究費ベネッセこども基金D&I賞利用規約

リバネスIDの登録

申請を希望する中高生は、代表者かどうかに限らずチーム全員のリバネスID登録が必要になります。研究費エントリー画面はリバネスIDログイン後に表示されますので、リバネスIDに登録をお願いします。

▶︎ リバネスIDの登録

 

同意書の準備

学校活動の一環として実施する場合は学校教員の同意書(学校用)を、そうでない場合はチームメンバー全員の保護責任者の同意書(個人用)を準備してください。同意書の雛形は以下からダウンロードください。
▶︎ サイエンスキャッスル研究費同意書(学校用・個人用)
申請フォームより記入捺印済み書類のスキャンデータのアップロードし、原本はサイエンスキャッスル研究費担当までご郵送ください。


郵送先:株式会社リバネス 人材開発事業部 伊達山
〒162-0822 東京都新宿区下宮比町1-4 飯田橋御幸ビル5階

研究内容の記入・申請

こちらの申請ページより研究内容の記述と申請をすすめてください。

なお、本研究費の申請に際して、以下2つの項目を書く際は、以下のポイントを参考にしてみてください。

①申請項目:なぜ研究または開発を行いたいのか(代表者個人の課題意識)
<記載のポイント>
自分がどのような体験をして、どんな気持ちになったかなど、本研究のテーマに行き着いた理由を具体的に書いてください。また、自分の中の課題や疑問をそのままにせず、研究開発に挑戦してみようと思った理由があれば、合わせて記載してください。

②申請項目:予想される成果とその意義
<記載のポイント>
研究開発結果の予想に加えて、研究開発が終わった時に申請者本人がどんな姿になっていたいのかも記載してください(支援期間に限らず、長期的な視点で結構です)。

(写真向かって左から)
公益財団法人ベネッセこども基金 事務局長 青木 智宏 氏
公益財団法人ベネッセこども基金 事務局 平野 かおり 氏

 

名もなき困りごとに、光を当てる

「未来ある子どもたちが、安心して学習に取り組める環境のもとで、自ら可能性を広げられる社会」の実現を目指す公益財団法人ベネッセこども基金は、2023年にサイエンスキャッスル研究費初の試みとなる当事者研究の支援としてベネッセこども基金D&I賞を設置した。2024年度も同賞を設置することを決めたこども基金の青木さんと平野さんに、初年度の取り組みから見えた当事者研究支援の可能性と意義について伺った。

困りごとの解決に取り組みたい中高生がいる

公益財団法人ベネッセこども基金(以下、こども基金)は、より良い社会づくりにつながる学び支援、病気・障がいを抱える子どもの学び支援、子どもの安心・安全を守る活動、経済的困難を抱える子どもの学び支援の4つのテーマで、助成事業と自主事業を行ってきた。その支援の新たな切り口として「子どもや若者の課題を大人が解決するのではなく、自ら研究・発信を通して社会課題の解決をしていこうとする力や声を応援する」ことを目的に、2023年にリバネスとともに立ち上げたのがサイエンスキャッスル研究費ベネッセこども基金D&I賞だ(以下、D&I賞)。個人の困りごとを扱うという点で、申請内容や支援内容の設計は慎重に行われた。募集を開始するまでは「中高生が自分の困りごとを研究の対象だと捉え、本当に研究費に応募するだろうか」という心配もあったと平野さん。だが募集を開始してみると、全国の中高生13人から、マイノリティだからこそ困り事の解決に自ら取り組みたい、という想いのこもった申請書が寄せられ、本研究費による支援意義を再認識した。

理想の未来を共に描く伴走支援

マイノリティ性に関わる自身の困りごとは、周囲に理解されにくく、一人で壁にぶつかってしまうこともあるはずだ。D&I賞では、自身の困りごとを研究するにあたり、専門性のあるメンターが伴走支援を行う。初年度の採択者も、初めて研究に挑戦するという人もいれば、具体的な技術支援を必要とする採択者もおり、一人一人に合わせた研究支援が進められた。青木さんは「専門性を持つメンターと採択者のコミュニケーションを通して、採択者たちの視野が広がっていく様子を目の当たりにした。研究は答えを出すだけではなく、その過程も大事なんだと気づいた」という。本研究費の特色は、研究を進めるための技術的な支援のみではなく、自身の体験を振り返ったり、似た経験を持つ当事者とも関わり、研究を進める中で客観的な発見・気づきを重視した支援を行う。その結果、初年度の研究は興味深い研究成果が得られただけでなく、解決したい課題と目指す世界観の視座が上がり、必要に応じてアプローチを変えたり、視点を変えながらも活動できるような研究へと進化した。

「名前もなき困りごと」という社会課題

こども基金が今年度もD&I賞を設置することを決めたのは、支援の幅を広げる上でも中高生の声が重要だと考えているからだ。子どもたちの学び支援を広く行っているこども基金だが、公的にも民間でも支援対象となっているのはあくまでラベリングされて、認知されているものなのだという。一方、初年度の申請書から見受けられたのは、世の中には、まだまだスポットライトが当たっておらず、支援が行き届いていない「名もなき困りごと」があるということだ。

本研究費は、そんな「名もなき困りごと」を当事者と周囲が共に解決する取り組みだ。実は誰もが多かれ少なかれ抱えている自分自身に関する困りごと。まずは、課題研究のテーマとしてこのような研究があることを是非、紹介していただきたい(募集Webページ参照)。そして、興味を持つ中高生がいたら、本プログラムを活用し、一歩目を踏み出してみてほしい。一人ひとりが自らの困りごとを研究することで、今まで誰も光を当てず見えていなかった社会課題に光が当たる。そんな取り組みの積み重ねが多様で誰ひとり取り残されない、より良い社会につながるはずだ。(文・橋本光平)

募集中のサイエンスキャッスル研究費