アステラス製薬株式会社は、「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」を企業の経営理念・存在意義として掲げています。アステラス製薬賞では健康に興味・関心をもち、課題を解決したいと思う中高生の研究を支援し、私たちが健康であり続けるためにはどうすれば良いのか、「健康とは何か」を共に考えていく仲間を募集します。人の健康そのものや、人と社会の関わりなどあらゆる側面から健康を考え、誰もが健康になる世の中を共に作りましょう。
「人と社会の関わりから健康を考える、ありとあらゆる研究」
募集対象 | 研究活動を行う中学生、高校生、 高等専門学校生(3年生以下) |
---|---|
使用用途 | 研究に要する経費(材料費、部品等購入費、設備費、交通費等。ただし、飲食代は除く) |
申請締切 | 2025年4月24日(木)17時 |
研究期間 | 2025年7月〜12月末日 |
参考URL | https://www.astellas.com/jp/ |
主催 | アステラス製薬株式会社 |
助成内容 | 研究費 50,000円/アステラス製薬社員による研究メンタリング/採択授賞式/成果発表会実施 |
---|---|
採択件数 | 3件程度 |
募集期間 | 2025年3月1日〜4月24日 |
---|---|
申請締め切り | 2025年4月24日(木)17時 |
面談期間 | 2025年5月下旬から6月上旬 |
面談に関して | 平日、オンラインで行います。 面談対象者には、申請締め切り後、1週間後を目処にご連絡いたします。 上記面談期間のうち、面談不可の日程がありましたら、事前にお知らせください。 |
採択発表 | 6月中旬予定 |
研究費支給期間 | 2025年7月末日予定 |
研究期間 | 2025年7月から12月 |
採択受賞式 | 2025年6月下旬実施予定 |
成果発表会 | 12月に実施 ※東京都内での実施 |
規約及び本ページの募集要項を確認の上、内容に不明点がある場合はご相談ください。
申請を希望する中高生は、代表者かどうかに限らずチーム全員のリバネスID登録が必要になります。研究費エントリー画面はリバネスIDログイン後に表示されますので、リバネスIDに登録をお願いします。
学校活動の一環として実施する場合は学校教員の同意書(学校用)を、そうでない場合はチームメンバー全員の保護責任者の同意書(個人用)を準備してください。同意書の雛形は以下からダウンロードください。
上記をダウンロードの上申請フォームにアップロード下さい。
研究テーマ | 代表者氏名 | 学校名 |
---|---|---|
研究活動をきっかけに健康を自分ごとにする
2024年12月6日(金)、2024年度の成果発表会がアステラス製薬のつくば研究センターで行われた。健康に関する自分の身近な課題を起点に約5か月の研究を進め、それぞれに考えを深めた5チームの採択者がその成果を発表した。当日はアステラス製薬の研究員をはじめ50名以上の社員が参加し、活発な議論を交わしていた。日々、人に関わる製薬研究に当たっているアステラス製薬社員が質問やアドバイスをすることで、採択者は自身の研究に新鮮なフィードバックが得られただろう。一方で、「中高生の研究の話を聞く中で、中高生ならではの視点や課題意識など、製薬企業社員の私たちでは考えつかないことに気づかせていただきました。みなさんの研究を支援することで、一人ひとりの健康のあり方について一緒に考えていきたいです」と河野氏は語る。科学的な疑問を突き詰める研究、社会的な課題や要因に着目した研究、いずれのテーマも大歓迎だ。親や祖父母、友人など自分にとって身近な人の健康について考えてもいい。今回の研究費をきっかけに、自分なりの健康について考えを深める研究にチャレンジしてみてはいかがだろうか。
病気だけが健康の課題ではない
いまだに有効な治療法がない疾患に対する新薬開発に力を入れているアステラス製薬だが、薬を作るだけでなく、それが届く先の患者さんの理解を深めることも重要視している。患者さんが抱える課題は疾患そのものだけではない。いざ診断をされたときに治療方法を自己決定することの難しさや、病気になった際に周りの人から受ける偏見、自分がどう見られるかについての不安など、薬だけでは解決できない課題がある。人々の健康に貢献するためには、企業として医療ソリューションを提供するだけではなく、誰もが健康を手に入れられるためのリテラシー活動もあわせて行わなければならない。河野氏は、自ら患者さんと対話していく中でこのことを強く感じたという。「病気になった時点のみでの関わりだけでなく、このような広い視点で健康に対して取り組みを行っていくことこそが、ライフサイエンス企業としてこれからやっていかなければいけないことです」と語る。誰もが病気になる可能性があり、社会との関わりの中で生きている以上、病気がある人とそうでない人で線引きされる問題ではない。「健康」に対する捉え方を広げていく必要があるのだ。
誰もが自分らしく健康に生きる社会を実現する
それまで健康に過ごしていたのに突然病気になると、病院で渡された薬が何なのか、自分はどのようなことに気をつけて生活すれば早く回復するのか、なかなかわからず漠然とした不安が募る。自分の身体のことを理解し、病気と向き合いながら健康になるために適切な行動をすることは意外と難しい。さらには、中高生は身体的に健康であることが多く、また病気になったとしても保護者の指示を仰ぐことが少なくない。つまり、中高生が健康について立ち止まって考える機会は大人ほど多くない。自分にとっての健康とは何か、そしてそのために自分はどのような行動をすべきかについて、一人ひとりが考えられるようになることが大切だ。「誰もが自分らしく健康に生きる社会を実現し、持続させていくために、次の世代を生きる中高生とともに『健康とは何か』を考えていきたいです」と河野氏。アステラス製薬は、本研究費の活動を通して、健康に貢献したい生徒がいれば、研究費の申請をしてほしいと願っている。中高生ならではの視点で考え、研究し、一人ひとりが「健康」に生きられる世界の実現に向けた一歩目をここから始めてほしい。